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アプリックスは長年に渡りアクアクララ様の開発案件を継続的に支援させていただいております。今回、アクアクララ様がアプリックスの開発支援に対してどのように感じていられるか、またアクアクララ様の今後の展望についてお話を伺いました。
公開日:2024年04月22日
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―まず、会社や業務内容などについてお聞かせください―
古谷尚正氏(以下、古谷氏)
アクアクララ株式会社は、水の製造から宅配までを一貫して行う「アクアクララ」ブランド事業をフランチャイズ展開しており、宅配差し上げたお水を全国各地のお客様にご愛飲いただくというサービスを提供しています。
ウォーターサーバーを活用してお水を提供するというビジネスは、海外ではかなり歴史がありましたが、日本では一般化したのは25年くらい前と、比較的新しいサービスです。
ウォーターサーバーは、すぐに冷たいお水や熱いお湯が出ることで、暮らしを豊かにします。
また、浄水技術というと、ウルトラフィルターやマイクロフィルターなど使うものが少なくありませんが、当社はRO膜(逆浸透膜)で不純物を取り除いた後、ミネラルを配合し、調整しています。
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早い段階でのAWS関連実績が、
開発委託先選びの決め手―アプリックスに開発を依頼することになった経緯をお聞かせください―
古谷氏
お客様の満足度の追求を考えると、今の時代は電話注文だけではなく、Web注文ができるようにしたい、ということになったのです。
初めは受発注ができる仕組みを簡易サイトとして構築したい、というところから始まりました。
―それは、どのようなサイトでしょうか―
古谷氏
当初のイメージとしては、クレジットカード会社の会員サイトのようなものです。請求書の内容が確認できるほか、トピックスやニュースなどの情報もあり、 お客様に見ていただくというものです。
それ以前にオンプレミスのWeb発注システムを構築していたのですが、そのシステムが稼働して5年経ったあたりで、さまざまなリクエストがあったほか、
世の中でクラウド化が進んでいる時期でもありました。そこで、それまでのオンプレミス型でなく、クラウドの方がよいのではないかということで、
開発を委託できるパートナーの選定に入りました。
―そこで、アプリックスが候補に挙がったということですね―
古谷氏
はい、それまでのシステムが古くなってきていて、もうこれ以上はケアしきれないという状態でした。開発パートナーの選定にあたって大きな焦点となったのは、
お客様が注文する部分の仕組み、具体的にはスマホによる対応です。
LINEによる注文が可能になり、会員サイトへの登録が増加
―スマホのアプリを利用し、お水の注文をしていただくということでしょうか―
古谷氏
もちろん、その方法も検討に上がりました。専用のアプリを作り、それでお客様のご注文をお受けするということも可能ですが、アプリをダウンロードしていただくという行為は、当時はまだかなりハードルが高いものでした。その点、LINEの友達追加は簡単にできるのでお客様への負担も少なく、比較的抵抗なく進めていただけます。おかげで、お客様のための専用サイト「マイアクア」の登録数もぐっと伸びました。
―LINEによる注文への対応が、アプリックスを選んだ決め手だったのでしょうか―
古谷氏
もちろんそれもありますが、当時は、クラウドやAWSが今ほど浸透していませんでしたし、当社内でもAWSを把握している人間がほとんどいない状態でした。そんな中、アプリックスさんはAWS関連の開発案件の実績が豊富で、AWSに精通していたことが大きかったです。
―なるほど、AWS関連の実績や技術に注目されたのですね―
古谷氏
アプリックスさんの場合、チームの中の限られた人がAWSに精通しているということでなく、すべての方においてスキルが高く、安心して相談も依頼もできます。
―ありがとうございます。では、本吉様のご担当業務を教えていただけますか―
本吉克行氏
私はFC管理事業部のシステム部に所属しており、主にFC加盟店様のサポートをして、それらのシステムや維持を行っています。また、お客様や加盟店様の問い合わせや、社内からの問い合わせにも対応しています。
―所属されているシステム部としては、それまでのオンプレミスのシステムを一気にクラウド化するにことに対し、問題や心配はなかったのでしょうか―
古谷氏
ええ、いきなり全面的に変更するリスクも考慮し、実はレガシーシステムをオンプレのまま、一度変えたという経緯があります。アプリックスさんとはもう7、8年の付き合いになりますが、AWSに関する知識を含め、アプリックスさん自体がこの間にぐっとレベルアップしていると思います。
―ちなみにクラウド化に際し、開発期間はどれくらいでしたか―
古谷氏
提案をいただいてからは1年以上かかっていますが、実際に開発に取りかかってから9カ月ほどでリリースしていただきました。アプリックスさんの社内でも、かなりの短期納品だったと聞いています。
また、ほぼ仕上がってから納品するスタイルでなく、開発はアジャイルで進めさせてほしいという提案がアプリックスさんからあり、定期的にチェックの機会を設け、無駄なく迅速に進めていただけたのでコスト面でも満足でした。
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一人ひとりのスキルが高いうえ、
保守が手厚いのも魅力―アプリックスのシステム面についてはいかがですか―
古谷氏
アプリックスさんは本当に保守が手厚く、助かっています。また、「マイアクア」にしても私たちのようなシステム部だけでなく、営業部からのリクエストに応え、お水のお客様紹介機能を追加いただいたり、キャンペーンのお知らせができるようにしたりしてもらいました。「マイアクア」はお客様の注文管理だけでなく、お客様への発信やコミュニケーションにも活用できています。
「マイアクア」のリニューアルを機に、今では社内インフラも含め、対外的、対内的、両面でシステムをお任せしていますが、業務を一気通貫で見ていただくことで、アプリックスさんの「気付き」の力がどんどん上がっていると感じています。
実際、お願いベースの相談を差し上げることも少なくないのですが、いつも寄り添う姿勢で接してくださる。近年よく見るビジネスライクなSierさんと異なり、安心して話ができるんです。そういった点も含めて、アプリックスさんは他に代わりのきかない、当社にとって欠かせないITパートナーだと私は思っています。 -
―今後の抱負をお聞かせください―
古谷氏
天然水の場合、基本的に産地があります。すると、その産地から日本全国に運ぶということになるので、産地から離れると輸送距離は長くなります。一方、私たちの場合はRO膜で不純物を除去した水にミネラルを配合して調整しており、そのお水の工場が全国に50カ所以上あり、アクアクララのお水は基本的にお客様がお住まいのエリアに最寄りの工場からお届けする、いわば、地産地消のようなスタイルともいえると思います。
SDGsへの取り組みのひとつとして、当社はリターナブルボトルをウォーターサーバーに利用していますが、これは繰り返し使うことで環境への負荷を低減するものです。そのような考えもあり、湘南国際マラソンのサポートをさせていただいています。
湘南国際マラソンは、給水所での紙コップやプラスチックコップ、ペットボトルを廃止し、ランナーが持参したマイボトル、マイカップに給水するスタイル。コース上に設置された給水ポイントにおいて、アクアクララのお水を提供させていただいています。
また、「子育てアクアプラン」という、妊産婦の方から小学生未満のお子様がおられる家庭のための特別なサービスをご用意しています。お水やお湯がいつでも手軽に飲めるので、赤ちゃんのミルクにご利用いただくなど、子育てに忙しいご家庭には、かなり重宝されています。
LINEからの注文や使いやすくなったサイトをもっと身近に感じていただきながら、幅広い層のたくさんの方々にご利用いただき、「ゆたかなくらし」を実感していただきたいですね。
アプリックスは、アクアクララ様が企業理念とする「豊かな水とくらす人、アクアクララビトのいる社会を。」の実現、そして「水を起点に、生活と環境を創造する。
社会インフラを支える、最高の中小企業を目指して。」という目標達成の一助となるべく、これからも積極的にアクアクララ様を支援してまいります。
記載しているケースは一例です。その他の活用方法はご相談ください。