Aplixの歩み

Aplix社名は中国の有名な故事「杏林桂話」に由来。
病気を癒してもらった代わりに植えられた杏(アプリコット)の苗木が、人々の感謝の気持ちによって樹となり林となったことにあやかり、当社の製品があらゆるモノとモノとをつなげ、人々に幸せをもたらすことを使命として事業を営んでいます。
由来となった「神仙伝 巻六 董奉」の『杏林佳話』は中国の西晋・東晋時代の道教研究家の葛洪の著書であり、中国仙人伝の双璧の一つとされています。

董奉は山に住んで農耕はせず、毎日、人々のために病気治療に従事したが、それでも薬代は取らなかった。重病が治ったものには杏の木五本を植えさせ、軽いものは一本。これを数年も続けるうちに十万余本となり、 鬱然たる林になった。そこで山中のさまざまな鳥や獣をその中で遊ばせると、草も生えず、いつも草刈りをしているかのようであった。のちに杏の実がいっぱい実ると、林の中に草葺きの納屋を建て、こんな告示を出した、「杏を買いたいと思うものは、董奉に申し出るに及ばず。ただ穀類一杯分を納屋に置いて、各自で一杯分の杏を持ってゆかれたし」中に、穀類を少しだけ置いて、杏を多く持ってゆくものがあると、いつも林の中から多くの虎が出てきて吼え、これを追っぱらった。びっくりして、あわてて杏をさげて逃げるとき、路傍にぶちまけてしまって、家に着いて杏を量ると、やっぱり穀類の分量と同じになっていた。また杏を盗んだものがあると、虎がこれを追ってゆき、家に着くまでには虎に咬み殺されてしまう。家人は、それが杏を盗んだことを知って董奉に返しにゆき、叩頭しておわびをする。そこで生き返らせるというわけであった。董奉は毎年杏を売って穀類を手に入れると、すぐそれを貧民に施した。食糧の欠乏した旅人にやる分でも、 一年に二万余石であった。

神仙伝 巻六 董奉(葛洪著、沢田瑞穂訳、平凡社刊)」より抜粋

Aplixの歴史

自社開発によるソフトウェア販売

NeXT Computer System用のアプリケーションソフトを発売した最初の日本企業
プロ用CDマスタリングシステム

プロ用スタジオや工場等に販売。

Sony Music社・日本コロンビア社・ポニーキャ二オン社・
凸版印刷社・大日本印刷社・Intel社・Sun Microsystems社・Microsoft社・NEC社・セガ社・Mint Bureau・Ministry of Finance・Agency of Industrial Science and Technology・National Center for Science Information Systems
...and others

CD-ROM オーサリングツール

会社が大きく飛躍するきっかけとなったのは、1990年に発売した「CD Writer」 。
「CD Writer」は、フロッピーディスクが主流だった当時、音楽や映像をはじめとしたマルチメディアコンテンツや大規模なソフトウェアなどの大容量のデータをCD-ROMに書き込むことができる画期的な技術として注目され、短期間のうちに会社を潤した。

カーナビゲーションシステム
1996年 Javaライセンス取得
コンシューマ製品向けJava

JBlend全盛期

1997年 JBlend発表

「CD Writer」に次いで会社を大きく成長させたきっかけとなった「JBlend」だが、この製品を発表した時期(1997年)と携帯電話の普及が、時を同じくしたことは幸いだった。

8億台以上の出荷実績

HQ in Tokyo, Japan with Overseas office in US, Taiwan, Korea, Ireland (Partner)

はじめこそ、どこの会社からも相手にされなかったものの、国内の2番手、3番手のメーカーが徐々に我々のソフトウェアを採用してくれるようになった。さらに米国モトローラ社に採用されたことで評判が確実なものとなり、最終的には国内メーカーのほぼすべてが当社の 技術を採用するに至り、全世界で累計8億台を超える携帯電話などに我々のソフトウェアが実装されている。

2001年 米国サンフランシスコにAplix USA Inc.を設立(現社名Aplix Corporation of America)
2003年 東京証券取引所マザーズに株式上場

「JBlend」は、当社の主力製品となり、2003年、東京証券取引所マザーズ市場に上場できた直接の原動力となった。

2004年 台湾iaSolution Inc.と企業統合(現社名Aplix International Inc.)
Androidの開発初期から技術協力

米グーグルのアンディ・ルービン氏がAndroidの開発の構想を始めた頃から技術協力。

2007年、開発資源をAndroidにも振り向けた。
その後、Android上でJavaをベースにしたアプリが続々と登場した。

2007年 Androidの開発推進団体「Open Handset Alliance」設立メンバー

唯一の日本のソフトウェアベンダとして参加。
米国Google社によるAndroid無償提供により、JBlendに次ぐ主力製品おいて開発中であった、携帯電話用OSの販売を断念。

次期主力製品の研究開発

2007年 M2M関連ソフトウェア技術の研究開発を開始

iPhone が登場し、スマートフォンが台頭し、フィーチャーフォンが激減していく。

2009年 Zeemote Technology Inc.の株式を取得

マサチューセッツ工科大学(MIT)の卒業生によって2005年に設立。 Bluetoothのハードウェア設計と製造。
アプリックスは、MITの卒業生により設立された携帯電話用ゲームコントローラの最大手であるZeemote Technology Inc.を2009年にグループ傘下とすることで、「ソフトウェア屋から見たハードウェア作り」を行っている。

総合エンターテインメント関連事業をグループ事業のコアへ

2009年 ソフトウェアからコンテンツによる収益モデルへ
2010年 株式会社ジー・モードを子会社化

新たな成長ドライバーとなる総合エンターテインメント関連事業の中核会社としてGモードを子会社化し、社名を「ガイアホールディングス株式会社」へ変更。
総合エンターテインメント関連事業を中心に事業が順調に拡大。

2012年 フレックスコミックス株式会社の株式を取得

ソフトバンクグループにより2006年に設立。累計300万部を突破する「ブレイクブレイド」等のコミック(漫画)出版。

2012年 株式会社ほるぷ出版の株式を取得

1964年、株式会社図書月販(1974年にほるぷ出版に社名変更)として設立。
今年で50年を迎える絵本・児童書を中核とする出版社。

M2M/IoT関連事業

2013年 M2M関連技術に注目が集まる

再び社名に「アプリックス」を冠し、「アプリックスIPホールディングス株式会社」へ。

ソフトウェア基盤技術事業を担っていた人員をM2M/IoT関連事業へ配置転換。
総合エンターテインメント関連事業からM2M/IoT関連事業を中心とする事業構造へ転換。

2014年 BLEを利用したIoTに注力

Bluetooth Low Energy (BLE)を利用したIoTの実現に注力。

MyBeacon® シリーズ採用事例

O2O、位置情報、所在把握、展示品ガイド、交通インフラなど多様な業界のみならず、公共事業や自治体での 採用が広がっている。