Aplixの歩み
Aplix社名は中国の有名な故事「杏林桂話」に由来。
病気を癒してもらった代わりに植えられた杏(アプリコット)の苗木が、人々の感謝の気持ちによって樹となり林となったことにあやかり、当社の製品があらゆるモノとモノとをつなげ、人々に幸せをもたらすことを使命として事業を営んでいます。
由来となった「神仙伝 巻六 董奉」の『杏林佳話』は中国の西晋・東晋時代の道教研究家の葛洪の著書であり、中国仙人伝の双璧の一つとされています。
董奉は山に住んで農耕はせず、毎日、人々のために病気治療に従事したが、それでも薬代は取らなかった。重病が治ったものには杏の木五本を植えさせ、軽いものは一本。これを数年も続けるうちに十万余本となり、 鬱然たる林になった。そこで山中のさまざまな鳥や獣をその中で遊ばせると、草も生えず、いつも草刈りをしているかのようであった。のちに杏の実がいっぱい実ると、林の中に草葺きの納屋を建て、こんな告示を出した、「杏を買いたいと思うものは、董奉に申し出るに及ばず。ただ穀類一杯分を納屋に置いて、各自で一杯分の杏を持ってゆかれたし」中に、穀類を少しだけ置いて、杏を多く持ってゆくものがあると、いつも林の中から多くの虎が出てきて吼え、これを追っぱらった。びっくりして、あわてて杏をさげて逃げるとき、路傍にぶちまけてしまって、家に着いて杏を量ると、やっぱり穀類の分量と同じになっていた。また杏を盗んだものがあると、虎がこれを追ってゆき、家に着くまでには虎に咬み殺されてしまう。家人は、それが杏を盗んだことを知って董奉に返しにゆき、叩頭しておわびをする。そこで生き返らせるというわけであった。董奉は毎年杏を売って穀類を手に入れると、すぐそれを貧民に施した。食糧の欠乏した旅人にやる分でも、 一年に二万余石であった。
神仙伝 巻六 董奉(葛洪著、沢田瑞穂訳、平凡社刊)」より抜粋