これからのAplix
19世紀初頭、フランスの著名な数学者であり経済学者でもあるジョセフ・ベルトランは「競争市場においては、価格は限界費用まで下落する」という経済学の理論を発表しました。
21世紀に入り、生産技術の成熟化と拡散により、誰でも安く大量に品質の高い製品を作ることが可能となり、さらにインターネットの普及により市場はグローバル化し、競争が一段と激しくなりました。その結果、ベルトランの理論通り、ソフトウェアは無料になり、ハードウェアの利益は限りなくゼロに近づき、産業革命以来の「物を売って儲ける」というビジネスモデルが崩壊しつつあります。
しかし、今、アプリックスは、M2M関連のソフトウェアの技術とM2M関連のハードウェアの技術を組み合わせた「IoT(Internet of Things)を実現する技術」を競争力の源泉にし、「機器からの通知(Beacon)を起点とし、人々の生活を豊かにする情報を提供するサービスによって収益を上げる」という新しいビジネスモデルの実現を目指しています。
「アプリックス」の歴史をたどりながら、ソフトウェアが無料になる時代を生き抜く新たなビジネスモデルを編み出した背景を紹介します。