これからのAplix

19世紀初頭、フランスの著名な数学者であり経済学者でもあるジョセフ・ベルトランは「競争市場においては、価格は限界費用まで下落する」という経済学の理論を発表しました。

21世紀に入り、生産技術の成熟化と拡散により、誰でも安く大量に品質の高い製品を作ることが可能となり、さらにインターネットの普及により市場はグローバル化し、競争が一段と激しくなりました。その結果、ベルトランの理論通り、ソフトウェアは無料になり、ハードウェアの利益は限りなくゼロに近づき、産業革命以来の「物を売って儲ける」というビジネスモデルが崩壊しつつあります。

しかし、今、アプリックスは、M2M関連のソフトウェアの技術とM2M関連のハードウェアの技術を組み合わせた「IoT(Internet of Things)を実現する技術」を競争力の源泉にし、「機器からの通知(Beacon)を起点とし、人々の生活を豊かにする情報を提供するサービスによって収益を上げる」という新しいビジネスモデルの実現を目指しています。

「アプリックス」の歴史をたどりながら、ソフトウェアが無料になる時代を生き抜く新たなビジネスモデルを編み出した背景を紹介します。

新たなビジネスモデル

「機器からの通知(Beacon)を起点とし、人々の生活を豊かにする情報を提供するサービスによって収益を上げる」

2007年より当社で研究開発を進めてきたM2M関連のソフトウェア技術と、2009年に買収した米国Zeemote社が2005年から研究開発を進めてきたM2M関連のハードウェア技術を組み合わせた「IoTを実現する技術」を競争力の源泉として、機器からの通知(Beacon)を起点とし、人々の生活を豊かにする情報を提供するサービスによって収益を上げる新しいビジネスモデルを実現します。

当社のIoT技術「ビーコン」は、Bluetooth Low Energy の技術を用いて開発した通信用ハードウェアによって、機器が自ら状態を通知し、その通知内容を基に当社が独自に開発したクラウドサービスによって、人々の生活を豊かにする情報を提供します。

浄水器、加湿器、コーヒーメーカーなどの軽家電を始めとするあらゆる機器とビーコンを組み合わせることで、その機器の状態を検知し、新たなビジネスチャンスを生み出します。

消耗品や消費財の販売増による家電メーカーなどの増加収益からレベニューシェアモデル
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家電製品や家庭用品の購入者に対して利便性を向上させる情報を提供したい小売・サービス事業者からの情報配信による収入

お知らせBeaconとは

機器に組み込むことで、センサーにより環境や機器の状態の変化を検出し、付加情報とともにタイムリーにスマートフォンに通知します。

ex. 空気清浄機が花粉の量とともにフィルターの汚れ具合を通知します。
ex. コーヒーメーカーや湯沸かしポットができ上がりを通知します。

さらにこんなことも可能に!

センサーから直接取得した情報とともに、インターネットからも関連する情報を探し出して、今後の予想や周辺の状況も付加情報として通知します。

ex. 洗濯機では、洗濯完了の通知と一緒に3時間後に雨が降ることも教えてくれます。
ex. コーヒーメーカーでは、朝コーヒーが入った通知と一緒に通勤に使う電車の遅延も知らせてくれます。

eコマースに活用すれば!

環境や機器の状態の変化を検出し、付加情報とともにスマートフォンに通知できるので、浄水器や空気清浄機などのフィルターや、天然水やコーヒー豆などの サプライ商品を自動的にネット経由で補充発注することも可能になります。

アプリックスが考えるIoT時代の新たなビジネスモデル

今、アプリックスでは、低価格のBluetooth Low Energyモジュールを活用する多種多様なソリューションをハイペースで生み出し続けています。アプリックスが開発する「IoTを実現する技術」と、メーカー様のあらゆる製品とをつなぐことによって、より多くの人々の生活を豊かに便利にすることを使命として、テクノロジーとサービスが連携する次世代のビジネスマーケットの拡大に向けて、最先端の技術を誰もが使えるかたちで提供していきます。