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ニュースリリース

日経就職ナビ2014の「IT業界特集」のスペシャルインタビューで、当社の代表取締役が取材を受け、IT業界を目指す学生に向けたメッセージが掲載されました

本日(9月3日)公開された学生向け就職情報サイト「日経就職ナビ2014」の業界別コーナー「IT業界特集」のスペシャルインタビューにおいて、当社代表取締役の郡山龍が取材を受け、現在注目している技術や今後の目標、ならびにIT業界の魅力や仕事の醍醐味など、IT業界を志す新卒の学生に向けたメッセージが掲載されました。

「日経就職ナビ2014」
IT業界特集 スペシャルインタビュー “IT業界”を志す人へ
社会生活を支えるソフトウエア開発の醍醐味を味わってほしい

クラウドコンピューティングの進展、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及など、新しい技術やデジタルデバイスが次々と登場するIT業界。その中にあって、ガイアホールディングスでは、組み込みソウトウエア開発やM2M向け製品を中心としたソフトウエア基盤技術事業を進める一方で、もう一つの事業の柱としてゲーム、アニメ、コミックなどを連携させた総合エンターテインメント事業を展開しています。(中略)

全てのモノがつながる世界の実現を目指し、新技術開発に挑戦
Q.現在、どのような事業に力を入れていらっしゃいますか。
郡山:近いうちにテレビや冷蔵庫、コーヒーメーカー、トースター、デジカメ、腕時計、体重計、血圧計、エクササイズマシン、おもちゃなど、私たちの身の回りにある全てのモノがつながって、お互いにコミュニケーションできる世界が来ることは間違いありません。(中略)より手軽に、コストを抑えてスマホやネットにつながる技術を提供するため、当社グループのアプリックスが挑戦しているのが、家電製品、健康器具、フィットネス機器やおもちゃなどをスマホやタブレット端末につなげて連携させるためのM2M向け製品群の開発です。例えば当社グループが開発したM2M技術をコーヒーメーカーに組み込むことによって、スマホからコントロールできること、さらにスイッチのオン・オフ、ドリップ開始のタイマー設定、保湿停止などの機器自体が持つ従来の機能に加えて、スマホアプリで「蒸らし」などの新たな機能を追加することができます。また、体重計に組み込めば、測定した体重や体脂肪などのデータをスマホに送り、アプリで管理することが可能です。

Q.それはこれまでの方式とはどのように違うのですか。
郡山:従来は、家電製品や健康器具などをスマホやネットワークにつなげる場合、製品側に通信制御機能などの高度な機能を持たせようとしていました。そのため製品1台1台に高価なCPUを組み込む必要があり、コストが高くなっていました。しかし当社では、家電製品や健康器具などの機器自体には単純なモジュールを組み込み、インテリジェントな処理は全てクラウド側で行う動作原理で開発しています。(中略)現在、ICチップの企画設計・開発をアプリックスで行い、製造は外の工場に任せる、いわゆるファブレス方式でやっています。アプリックスはこれまで組み込みソフト開発を一貫して手がけてきましたが、今回半導体事業を開始したことから、ビジネスモデルが違うのではと言われることもあります。確かに見た目はチップを売っているように見えますが、チップ単体ではなく活用するソフトウエア技術と一体化して販売しています。その意味ではこれまでのソフトウエア開発の延長線上にある事業です。

ソフトウエア技術を使って人々の生活を豊かにするのが目標
Q.ガイアホールディングスでは今後どのような事業を展開されていく計画ですか。
郡山:今ご紹介したアプリックスのほかに、ガイアホールディングスグループは、モバイル端末向けゲームコンテンツの企画・開発・配信を手がけるGモードと、アニメーションの企画・プロデュース・制作を行うアニメインターナショナルカンパニーなどの企業群により構成されています。また、2012年7月には数々の人気作品や人気作家を世に送り出しているコミック会社であるフレックスコミックスを新たに当社グループの一員に迎えました。これらのゲーム、アニメーション、コミックなどを連携させ、今後、総合エンターテインメントとして新たなカルチャーを生み出していきたいと考えています。片や組み込みソフトウエアやICチップ開発、片やエンターテインメントと性格が全く異なる事業ですが、共通するのは、ソフトウエア技術を使ってあらゆる人々の生活を豊かにするものづくりを目指していることです。少々生意気なことを言わせていただければ、スティーブ・ジョブズがアップルでiPhoneやiPadを開発する一方で、ピクサーでは心に残るアニメーションづくりを進めたように、私たちガイアホールディングスグループもソフトウエアとコンテンツの両軸により、あらゆる人々の生活を豊かにしていく、心を豊かにしていく、フィジカル面と精神面から人間生活を豊かにする事業を展開していきたいと考えています。

人々の生活を支えるソフトウエア開発に携わる醍醐味がある
Q.IT業界の魅力、仕事の醍醐味はどんなところですか。
郡山:私自身はIT事業家というよりはソフト屋だと思っていますから、ソフトウエアの魅力ということで言わせていただきますが、今の世の中はソフトウエアなしには成り立ちません。デジカメで写真を撮ることができるのも、テレビを見ることができるのも、電車が走るのも、ビルやマンションが建つのも全てソフトウエアがあるからです。マンション建設を例にとると、コンピューターを使って設計、強度計算をし、資材の手配も全部ソフトウエアを使っています。(中略)ソフトウエアをつくることも、ソフトウエアを使って何かを実現することも、とても大事なことです。生活を支える大切なものづくりに携わることができるのがソフトウエア開発の一番の魅力であり、誇りを持って取り組める仕事だと思います。

Q.ソフトウエア業界で活躍するために必要な資質はどんなことだと思われますか。
郡山:何かを実現したいという強い意志と、そのためには何でもやるという決意を持っていることです。「自分はこれしかやらない」とか「やりたいけれどこんな道具がないからできない」という考えでは前に進めません。道具がないなら自分で作る、自分で作れないなら作れる人を探してきてでも作るという気持ちが必要です。ソフトウエアは人間の叡智だけで作り出すことができる唯一の工業製品です。強い思いをカタチにして、人々の生活に役立つものを作り出す強力な武器です。例えばアマゾンは、ソフトウエア技術によって流通を変えるという意志を持ち、自動倉庫などの仕組みを作りました。その技術は今や国境や言語を超えて、世界の流通を変えつつあります。また、グーグルやフェイスブックもソフトウエア技術の開発に力を入れ、世界に通用するシステムを作り上げています。

Q.これからIT業界を志す学生へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
郡山:私は小学校6年生の時に秋葉原で部品を購入して初めてコンピューターを作り、中学校1年時には電子回路を自作したのをきっかけにソフトウエアの魅力にとりつかれました。そして大学ではソフトウエア開発のアルバイトに明け暮れ、在学中に自分の力でソフトウエア開発をしたいとアプリックスを創業しました。その後、アメリカのマイクロソフト本社に入社し、ビル・ゲイツ氏のもと、アジア市場向けの製品開発責任者を経て、アプリックスを再始動しました。以来25年以上にわたって業界に携わり、IT業界を支えるソフトウエア開発の面白さを実感してきました。ただ注意してほしいのは、ソフトウエアはその使い方によっては世の中を良くも悪くもできるものだということです。多くの人々を感動させる映画やゲームを作ることができる反面、大量破壊兵器を作る際の道具にもなり得ます。これからソフトウエアの開発や仕事に携わりたい方は、ソフトウエアは魅力と魔力の両面を持ち合わせるものだということを理解した上で、しっかりとした目的を持って仕事に取り組んでください。そして、世界中の人々の生活を豊かにする技術やシステムの開発を目指してほしいですね。
(日経就職ナビ2014より抜粋)

2012年9月3日
ガイアホールディングス・グループ広報担当

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